紅茶のプロだけが知っているダージリンの真実
・日本でも人気の紅茶『ダージリン』
日本ではスーパーで見かける紅茶といえば。
・ダージリン
・アッサム
が上げられます。
全国どこのお店でも、この3つは必ずあります。
国産紅茶(日本で作った紅茶)の販売をしていると、『この国産紅茶は、ダージリン?アッサム?アールグレイ?』などと、紅茶を知ってる人にとっては、『このお米、麦?ヒエ?大豆?』と尋ねるのと同じくらいの質問をよくされます。
それくらい、紅茶という物の種類の代名詞と言えるこの3つですが、実は正確な味や香りを知ってる一般消費者はほとんどいません。
・ダージリンは勝手に増える?
ダージリンは、インドのダージリンと言われる土地で作られた紅茶で、大体年間1万2千トン程作られます。
そして世界で消費されるダージリンは4万トンあります。
ここで賢明な皆さんはわかっていただけると思いますが、
ダージリンの『生産量は1万2千トンぐらい』で世界中のダージリンの『消費量は4万トン』です。
つまり、作っている量よりも消費される量の方が多いということに成ります。
実際は、これと似たことが日本で言えば、宇治茶とかでもあります。
京都の宇治で作られた『宇治茶』の生産量よりも全国で消費される『宇治茶』の消費量の方が多いのです。
これは、ダージリンに別の産地の個性の低い紅茶を混ぜてダージリンとして売ってます。
結果としてダージリンの生産量の2倍以上の紅茶が『ダージリン』として流通しているというのが現状です。
・ダージリンの土地インドの対策
対してインド政府はダージリン生産茶園に対して『ダージリンマーク』なる認証マークを発行。
このマークがあるダージリンは『まじりっけのない100%ダージリンです』という保証になります。
それでも、生産量をはるか多く流通するダージリンは食い止めることは出来ません。
もし、本物のダージリンが飲みたいのなら、認証マークを探すか確かな紅茶専門店でお買い求めください。
ちなみに、宇治茶に関しては京都、滋賀、奈良、三重で作られたお茶のうち品質試験をクリアしたものを宇治茶と言い、それが51%以上入っていれば宇治茶として流通していいことになってます。